コロナウイルスによる航空会社職員の危機感

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航空業界

毎日、世界中で感染者が増え続け、航空産業にも大きく影響を与えています。

SARSの時には、マスクと手袋をしてサービスをしてたんだよ。と先輩方が語っていたのが、現実となってしまいました。

グランドスタッフ・客室乗務員もお客さまと接するため、マスクや手袋、ゴーグルなどを着用して仕事をしています。

特に、お客さまと接するチェックインカウンターでの業務やお食事のサービスなどには、十分注意しています。

国内線の便は減便をして運行している状態です。

国際線は、入国制限が厳しくなったことで乗客も少なく、また旅客機の乗り入れが制限され、欠航が相次いでいます。

お客さまが5人でも、100人でも燃料費や1機飛ばす為の人件費は変わりないので、需要がないということは、航空会社にとっては危機的状況です。

ただし、全くの需要がないというわけではありません。飛行機は、お客さまを運ぶだけではなく多くの貨物も運んでいます。人の移動が制限される中、貨物の量は以前と変わりません。

JALANAの国内線普通席は、パックのお茶とお子さま用にりんごジュースを用意しています。

客室乗務員目線では、パックドリンクでもいいからお客さまに提供できるものがあるというのは、嬉しいことです。お客さまとの接点が持てますし、こんな状況でも弊社を選んで乗ってきてくれているというのは、有り難いことです。

国内線の、搭乗率に関して率直に思うのは意外とお客さまが多い!!
(3月時点での体感です。4月に入ってとても減りました。)

「自粛しなきゃだめなんじゃないの?」「感染より重要な用事があるの?」「家族旅行って今の時期じゃないよね?」

このように思ってしまうこともあるくらいです。

もちろん、減便をしているから1便に対してお客さまが集中してしまっているということも考えられます。

特に沖縄便は旅行客の方が多いです。中でも小さなお子さまを連れたご家族が多いです。

観光業への影響も多くなっていますが、感染者を増やしてしまっては意味がないと思います。帰国者の感染が増えているように、東京から地方に感染を増やしているのではないかと思えます。

客室乗務員はステイ先でどうしているの?と思われた方もいるかもしれません。

客室乗務員は、食事以外の外出は控えています。海外では、ルームサービスを利用し、外出を一切しないという場合もあります。

入国制限が設けられている場合、乗務員は入国制限の対象外となることもあります。

しかし、外出してもいいというわけではありません。感染者との接触も考えられる為、ステイ先のホテルで過ごします。

当然ですが、ステイ先の楽しみも何もなくなってしまいました。

国内線機内には海外から帰国された方も多くいます。

国際線には航空会社が相次いで欠航を発表し、住んでいる地域が封鎖する為日本に駆け込む人も多くなっています。

検疫の後に、乗るはずの飛行機に乗らなかった(乗れなかった?)というお客さまもいますが、無理して体調の悪い中乗ってこられる方もいます。

満席近いお客さまが乗る機内で、感染の有無がはっきりしないお客さまを隔離することは難しいです。

このような状況でも飛行機に乗るということを今一度考えるべきだと思います。

もちろん、旅客機がストップしてしまうということは、職を失うということですが、今はそれよりも感染で命を落とすことの方が怖いです。

今回は、個人的な意見がほとんどでしたが、現状をみなさまにも知ってもらいたく、このような記事を書きました。

自分の安全は自分で守る。意識を高く持って行動しましょう。

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−追記−

4月17日から、羽田空港国内線利用者に対してサーモグラフフィーでの体温検査を行うことが国土交通省の要請により決まりました。検温対応は、各エアラインが対応します。

また、新千歳空港では道庁職員によるサーモグラフィー検査が実施されています。

羽田空港で、発熱(37.5℃以上)の症状がある方は、航空会社職員が詳しく症状などの話を聞き、航空会社が定める運送約款に基づき搭乗の判断が行われます。

詳しくは、国土交通省のHPをご覧下さい。

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