コロナウイルスが航空会社に与える影響

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客室乗務員

2020年1月末くらいから、コロナウイルス(COVID-19)が流行し、世界中で多くの死者が出て、多くの企業が大打撃を受けています。

感染拡大に伴い、入国に規制をする国も増えてきました。
交通機関である航空会社にも大きな影響が出てきます。

コロナウイルスによる客室乗務員が感じる危機

国内線、国際線を担当する客室乗務員である私が、一番危機だと感じることは

・コロナウイルスに感染する恐れ
・旅客の減少による、減給

この2つです。

機内は密室空間で、国際線長距離では14時間ほどお客さまと共にします。

マスクや手袋を着けていても、感染しないとは言い切れません。

国際線ではお食事やお飲み物のサービスもあります。
感染してしまいそうな場面が沢山あります。

既に客室乗務員の感染も確認されています。私は、普段から風邪やインフルエンザ予防の為に手洗いうがいをこまめに行っています。

また、マヌカハニーを食べたり、健康に心がけ、免疫力を上げる努力をしています。

また、フライト中はもちろん、普段から衛生面も考え顔の周りを手で触らないようにしています。

噂によると、航空関係者で体調不良者がいても、すぐにはPCR検査はできないようです。
通常の患者と同様、4日間様子を見てからしかできないです。

国際線を担当する地上係員の場合、濃厚接触と捉えてもいい場面も多いはずです。

普通の企業でも同様かもしれませんが、4日間仕事を休むことは簡単なことではありません。
特に航空会社で働く人は責任感の強い人が多いので、微熱くらいならと出勤する人が多いです。

感染拡大を防ぐためにも、PCR検査を早くできるように整えて欲しいと願うばかりです。

次に私が心配しているのは、お給料やボーナスが減るのではないかという心配です。

客室乗務員のお給料は、

基本給+フライト手当+諸手当

です。

基本給が少ないので、飛ばなければお金になりません。

しかし、中国や韓国の便が運休し、国内線もお客さまの減少に伴い、欠航が発生しています。

もちろん、コロナウイルスの影響で政府からも外出を控えるように言われてるので当たり前のことです。

ただ、その影響をとても実感しているということを伝えたいです。

フライトだった日もスタンバイ(自宅待機)に変わってしまいフライト日数が少なくなっています。

多くの企業と同様ですが、ボーナスは業績により変動します。

仕方がないことですが、今年のボーナスにはあまり期待できそうにありません。

今はボーナスよりもコロナと戦う方が大事です。
早く元の生活ができるようにみんなで乗り切りましょう。

コロナウイルスによる航空会社への影響

コロナウイルスの影響は航空会社全体へ広がっています。

総合職やグランドスタッフの研修が延期されたり、恒例の格納庫での入社式が中止されています。

IATA(国際航空運送協会)は、コロナウイルスによる、世界全体の航空会社の損失を予想…
最大で、約11兆6017億円の損失になると発表しました。

日本は旅客が12%減少し、旅客収入の損失が約6兆9215億円だとされています。

近隣諸国の中国や韓国からの観光客が多い事もあり、観光業へは特にダメージが本当に大きいです。

政府からの外出を控えるように、という指示もあり、航空会社各社では、航空券の払い戻しも行われています。

本当に、機内はお客さまが少なく、シーンとしています。
ただ、お客さまは少ないですが、貨物の量は変わらず物流は今まで通りです。

物資を運ばなければいけないので、簡単に飛行機を止めることは難しいようです。

また、空港では発着枠がそれぞれのルールで決められています。

利用率の高さで発着枠の獲得ができる空港もあり、欠航を多く出してしまうと、発着枠を失ってしまうという航空会社もあり、簡単に欠航できないということが発生しています。

旅客がいないのに、飛ばすのは環境にも悪くて最悪だと、私自身は思いますが、会社存続の危機にもなりかねないので、何とも言い様がないです。

実際に、イギリスの航空会社flybe (フライビー)がコロナウイルスによる、需要減少で資金繰りに行き詰まり、倒産しています。

アシアナ航空や大韓航空はコロナウイルスの感染拡大前から業績が悪化していたので、今度どうなるか、気になるところです。

航空会社を志望する就活生へ

私のブログを読んで下さる方は就活生が多いので、この場で少し就活に関することをお話させていただきます。

突然のコロナウイルスの影響で、会社説明会や内定取り止めが起きている中、不安に思っている方も多いと思います。

きっと、今までの面接とは形式も変わる事も多いと思います。

オンライン面接、電話面接などが予想できます。

グループディスカッションなども感染を防ぐ為になくなるかもしれません。

そうなると、書類審査をよりしっかりと行い、例年よりも一次面接を受ける人数を減らす事も考えられます。(あくまで想像です)

感染を防ぐ為にマスクをしたまま面接が行われるかもしれません。(あくまで想像です)
目と声のトーンで表現ができますか?

今後の就職活動で予想ができない事が多くありますが、航空会社での仕事も予想ができない事ばかりです。

お客さまが予想もできない行動をするのは、日常茶飯事です。

平和だと思っていた日にイレギュラーが起きたりします。

コロナウイルスの影響で、サービスの仕方も日々変わっています。

臨機応変な対応ができる人を航空会社場求めている、それを今試されていると思えば、少しは頑張れる気がしませんか?

就職説明会で聞きたかったことなど、たくさんあると思います。私で良ければ質問にお答えしますので、TwitterやInstagramのコメントやメッセージで聞いて下さいね!

なるべく多くの方にシェアできるようにブログで詳しく回答したいと思います。

今回も読んでくださり、ありがとうございました。

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