今回紹介する本は、話すこと・伝えることが苦手な方にはぜひ読んでもらいたい一冊です。
「1分で話せ」 伊藤羊一
世界のトップが絶賛した大事なことだけシンプルに伝える技術
自己啓発、スキルアップ・キャリアアップ、リーダーシップ・マネジメント、就職活動向きの本です。
本を読む時間がない。本を読むのが苦手。
と思っている人でも一瞬で要点を掴むことができる本です。
著者の伊藤さんは、「論理的な話し方」や「プレゼン」のためのわかりやすいテキストがなかったという自身の経験からこの本を書かれました。
そのような背景があるため、内容がとても分かりやすいです!
ビジネスマンにはもちろん、学生にも読んでもらいたいです。
・人は相手の話の80%は聞いていない
80%聞いていない!これは私の中で、衝撃だったと同時に納得しました。
確かに、会議中や誰かと話をしていても、急に雨が降れば洗濯物や傘のことを考えてしまう自分がいます。
そもそも、相手がほとんど自分の話を聞いていないということがわかっていれば、無駄な言葉は省きますよね?
また、聞き慣れない単語や横文字の難しい表現をされると聞き手は話についていけなくなります。
そのため、中学生レベルの誰でも理解できる簡単な言葉選びが大切です。
さらに、面接やプレゼンテーションの場面では時間の制限があります。
相手は集中して自分の話を聞いてない上に、時間も限られている。そんな時には1分で手短に伝える技術が必要です。
その1分で伝える方法がこの本には書かれています。
・「伝える」のに必要なのは相手を動かすこと
相手に伝える上で、意識しなければならないことは、「聞き手を動かすこと」です。
「聞き手を動かす」ためには、「何のために自分はここにいるのか、何のために話すのか」を意識しなければなりません。
加えて、相手について理解しなければ動かすことはできません。
相手を理解する上で、
・相手の立場
・興味があるもの
・プレゼンに求めるもの
・専門的な要素についての知識
・何をどんな風に言うとネガティブな反応をするのか
これらをイメージすることで、聞き手を動かすような伝え方ができるようになります。
単純に話を進めていても、相手には理解されないということです。
・ピラミッドで主張と結論を整理する
相手に1分で伝える方法を、著者の伊藤さんはピラミッド型で説明しています。
主張
↙︎ ↓ ↘︎
根拠1・根拠2・根拠3
ロジカルで考える方法は思っているより、ずっとシンプルです。
結論を述べて、その理由(根拠)を3つ説明する。
たったこれだけでロジカルなストーリーが1分で話せます。
プレゼンの場だけでなく、職場で相手に理解してほしいとき、面接で自分を伝えたい時、さまざまな場面で役立ちます。
・「伝え方」の2パターン
先ほど説明した、結論→3つの根拠を述べる伝え方以外にも、1分で分かりやすく伝えるパターンが2つあります。
1、SDS「Summary(まとめ)-Detail(詳細)-Summary(まとめ)」
2、PREP「Point(主張)-Reason(根拠)-Example(例示)-Point(主張)」
特に、面接や志望動機を考えるときには、2のPREPで考えるとまとめやすいです。
伝えたいことについて、順序立てて話をすることで簡単に、且つ、分かりやすく伝わります。
詳しくは本書を読んでみてください!