客室乗務員が保安要員として気をつけていること

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客室乗務員

客室乗務員の役割は、お客さまの安全を守ることです。

これは客室乗務員を目指す上で絶対に忘れてはいけないことです。

志望動機でサービスに関することをお話しされる方が多いですが、それだけでは不十分です。

サービスももちろん大切ですが、それよりも安全が優先されます。

客室乗務員が普段の仕事で、どのように安全を守っているのか知っているのと知らないのとでは大きな差になります。

それでは早速チェックしましょう!

1、備品の確認

飛行機には、消化器や酸素ボンベなど緊急事に使用する備品がいくつかあります。

普段は使用する機会はありませんが、火災が起きた時やお客さまの容態が急変した時に使用できる機器などがあり、それらを確認するのが客室乗務員の仕事です。

備品の設置は整備士が行いますが、いざという時に使用できるものかどうか確認をしています。

自分の担当エリアで、それぞれ確認をして、不備があれば直してもらったり、交換してもらいます。

いつ緊急事態が起きても、対処できるように準備をしています。

2、機内の確認

お客さまが乗る前と、降りた後に客室乗務員は機内全体の確認を行っています。

お客さまの忘れ物がないことを確認したり、怪しいものがないかを確認しています。

その他にも、壊れた箇所があれば報告をして、修理をしてもらったりします。

飛行機は多くの人が利用するため、小さな故障が多々あります。

座席のポケットに穴が空いていたり、リクライニングが戻らなかったり、サービスカートのブレーキが止まらなかったり、様々なことが起きています。

小さな故障でも、後に大きなインシデントに成りかねないので、常に異常を発見したら、報告、確認を徹底しています。

カートのブレーキが効かないまま、お客さまにサービスをしていると怪我をさせてしまうかもしれません。

また、リクライニングが戻らない座席は安全が保証できないのでお客さまには移動してもらうこともあります。

一見、小さなことに思えますが、どんな小さなことにも気付き、安全を優先に行動することが客室乗務員には求められます。

3、お客さまの確認

機内にお客さまが乗り込んでくる時に、怪しいお客さまがいないこと、不審な動きをしているお客さまがいないことを客室乗務員はしっかりチェックをしています。

また、急な事情で搭乗をしたけれど、飛行機のドアが閉まる前に降りることになった場合は、降りたお客さまの座席周りに何もないことを確認します。

爆発物を置いて出ていくということも、考えられるので徹底して確認をしています。

他にも、体調の悪そうなお客さまや、元気いっぱいの子どもなど、どんな人が飛行機に乗っているか見ています。

万が一、緊急事態が発生した時にどこにどんな人が座っているか、知っているのと知らないのとでは対応が変わってきます。

いつも安全な飛行機ではありますが、その安全を作り、緊急事に対処するのが客室乗務員の役目なのです。

4、コミュニケーション

これまで、客室乗務員が保安面でどんなことに気をつけているのかお話ししましたが、その中でもポイントとなるのがコミュニケーションです。

特に、機内は地上と違って対応が遅れれば命に関わってくることもあります。

1人のお客さまが体調不良で倒れてしまったという場合、1人で対処しているとパイロットにも状況を伝えることができず、そのまま悪化してしまうこともあります。

他にも、火災が発生したことを知らないクルーがいて処置が遅れてしまったら、乗客全員の命が危険にさらされます。

何か異変に気付いた時は、誰かに共有する、コミュニケーションが一番大切です。

常にチームで仕事をしているので、全員が共通の意識で理解をしていること、情報を知っていることが安全を守る上で欠かせません。

もちろん、責任感や判断力も保安要員として必要な要素ではありますが、ファーストステップはコミュニケーションです。

一緒に働くクルーはもちろん、それ以外にも地上係員、整備士、搭載係員など様々な人と連携を取り合い、安全を作っているということを忘れてはいけないです。

飛行機に乗って見る客室乗務員の姿は、華やかに見えますが過去の航空機事故を振り返ると、客室乗務員の保安要員としての重要性や役割がわかると思うのでおすすめです。

参考にしてみて下さい!

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