ZIPAIRってどんな会社?
ZIPAIRは、JALが100%出資をする中長距離LCCです。
正式な社名は『株式会社ZIPAIR Tokyo』
ベースは成田です。
名称には「至る所に日本人らしい創意工夫をつめて、計算し尽くされた移動体験を目指す」というZIP(郵便番号)の至るところに行けるというイメージが盛り込まれています。
また、世界でも有数のカルチャー発信都市である「東京」が社名に入れられました。
最先端のLCCらしさが社名からも伝わってきますよね!
使用機材は、B787−8です。
元々JALで使用していた機材を使用しています。塗装をJALからZIPAIRに変え、客室もギャレーや座席、ラバトリーの仕様を変えています。
飛行機も車と同じように内装を会社好みのものに変えられるので、今後もお客さまからの要望に合わせて様々な変更があるかもしれませんね。
FSCの場合は何機種もの飛行機を保有していますが、機種ごとにパイロット、客室乗務員、整備士は資格(免許)が必要になるため、保有機材を少なくすることで、教育コストなどを抑えることができます。
他の航空会社にない点を挙げると、制服にスニーカーを取り入れたことです。
少しでも疲労軽減されるようにと考えられています。
ヒモとベルクロテープの使用で安全面もしっかり考えられたデザインです。
余談ですが、飛行機から緊急脱出をする際にヒールなどの尖っている靴は、空気で膨らむスライド(滑り台)を傷つけてしまうことがあり、脱がなくてはなりません。なのにどうして多くの航空会社ではヒールで勤務しているのでしょうか・・・見栄えのためですしょうか。
革新的な制服のデザインは現在のライフスタイルを象徴できるものとして採用されました。
バリエーションも豊富で、スカート、パンツスタイルが選べます。
天候や気分に合わせて着回しができるのは魅力的です!
色も黒なので汚れても目立たなくていいですね!
制服は一人ひとりに貸与されるのではなく、クリーニングをして使い回すそうです。自分のサイズに合う制服を出社して引き取り、またクリーニングに出し、次の人が使います。
神経質な方は気になるかもしれませんが、制服を忘れてしまった!という心配がなくていいですね。
就航路線は?
・成田=バンコク
・成田=仁川
・成田=ホノルル
・成田=シンガポール
・成田=ホノルル
・成田=ロサンゼルス
設立当初はコロナ下ということもあり、就航が延期されていましたが、現在は成田から上記の6路線が就航しています。
今後も観光地として人気の路線が増えるのではないかと思います。
機内の快適性は?
客室はビジネスクラスとエコノミークラスの2クラスです。
ビジネスクラスが18席、エコノミークラスが272席あります。
現在予定している就航路線はビジネス客、旅行客共に需要が高いのでビジネスクラスは常に満席になりそうですね。
ビジネスクラスはKLMオランダ航空と同じビジネスクラスのシートです。
フルフラットにすることができ、全席通路へのアクセスが可能です。
本革を使用した黒いシートで、スタイリッシュで落ち着いた雰囲気、高級感があります。
エコノミークラスの座席は国内線で使うB787と同じ広さです。
シートの素材は、人工革を使用しています。
とても窮屈と感じることはないと思いますが、今後長距離路線を就航するとなると狭いと感じるお客さまも増えてきそうですね。
座席の装備ですが、全席モニターがありません!ビジネスクラスにも、もちろんありません!
最近はタブレットや携帯で、映画やドラマなど自分の好きなものを機内で見ているお客さまが多くなっています。
モニターを全てなくしたことで、機体の重量も軽くなり燃料費を抑えることができます。
燃料費を抑えられたことで、より価格を安くするという狙いがあるようです。
モニターがない分、充電用のコンセントやタブレットホルターが装備されています。また、Wi-Fiの使用も可能です。
ラバトリー(化粧室)には、全てではありませんがウォシュレットが付いているものもあります。
これはLCC世界初。日本ではウォシュレット付きのトイレが一般的になってきているので、細かいところで他社との差を作っていると感じます。
特に若い層から喜ばれるのではないかと思います。広い座席よりも価格を抑えたい。交通費よりも現地で良いホテルに泊まりたい。そんなニーズに叶っていると思います。
客室乗務員の募集について
ZIPAIRの募集要項を簡単に見ていきます。
*以下の情報はZIPAIR TokyoのHPを参考にしています。
1、募集職種
職種限定雇用(客室乗務職兼地上旅客係員という意味です)
2、業務内容
客室乗務及び航空旅客サービス業務やサービス企画業務などの地上業務に従事
3、採用人数
事業計画によって変動
2022年度の採用人数は100名程度
4、応募資格
【必須】
・専門学校・高等専門学校・短期大学・4年制大学院または大学院を既に卒業または修了していること。
・呼吸器、循環器、耳鼻咽頭、眼球、脊椎などが航空機の乗務に支障なく、必要な体力を有し、心身ともに健康であること。
・裸眼もしくはコンタクトレンズ矯正視力が両眼とも1.0以上であること。
・土曜・日曜・祝祭日、年末年始を問わず、早朝及び深夜を含む交代制勤務が可能であること。
・日本語が母国語でない場合は、日本語能力試験(JLPT)のN1、あるいはビジネスレベルの日本語会話ならびに読み書きが可能であること。
・スタンバイ勤務中、当社から出社指示があった場合は、成田国際空港に90分以内で通勤可能な場所に待機できること。
・入社時に残存期間が6ヶ月衣装あるパスポートを所持していること。(国籍は問いませんが、在留カードの発給を受けている方は、別途在留資格を確認させていただきます。)
【その他】
・TOEIC600点以上の英語力を有することが望ましい。
・客室乗務員としての経験の有無は問いません。
(当社入社前の乗務経験は、入社後、昇格公募時の要件として経験年数に通算されます。)
5、待遇
(1)雇用形態
訓練期間中:有期契約社員
審査に合格、客室乗務員資格発令後:正社員
(2)勤務地
成田国際空港および当社が指定する場所
(3)給与
訓練期間中 基本給170.000円
・客室乗務員資格は基本給に加え、乗務時間に応じた乗務手当や地上勤務時間に応じた地上勤務手当を支給。
・昇給・賞与あり。
・退職金なし。
(4)通勤手当等
成田国際空港を出退勤する場合は、1片道あたり1,200円(定額)を支給。
早朝・深夜時間帯については、規定範囲で実費を支給。
(5)勤務・休日・休暇
勤務:乗務便・地上勤務等に応じたシフト勤務(変形労働時間制)
休日:年間121日(ただし訓練期間中は月間10日)
休暇:年次有給休暇、慶弔特別休暇、その他法定休暇・休業あり。
(6)その他(福利厚生等)
・各種会社保険あり。
・確定拠出年金制度あり。
・JALグループスタッフトラベル制度あり。
・社宅・寮制度および社宅補助制度はありません。
・定年は60歳です。
・受動喫煙対策あり(禁煙)。
以上が募集要項です。
待遇は良い?悪い?
まだ設立したばかりの会社のため、はっきりと良い、悪いと判断できませんが、社内の雰囲気や待遇など総合的に判断して、良いと言えます。
特に、JALの子会社という点もあり福利厚生が充実しています。
基本給は大手のJALやANAより少ないですが、副業(兼業)ができるので、金銭面は問題なさそうです。
福利厚生でJALグループのトラベル制度(航空チケット)を利用できるので、気軽に旅行に行けたり帰省することができます。
悪い点を挙げるとすれば、退職金が出ない点と雇用延長が今現在はできない点、寮や家賃補助がないところです。
ただし、悪い点は他の大手航空会社と比べた場合に目立つだけで、一般企業と比べると良いと言えます。
客室乗務員の採用の流れ
〜客室乗務員採用の流れ〜
①書類審査(動画選考あり)
②一次選考(グループワーク)
③最終選考/健康診断(グループ面接・グループワーク・個人面接)
書類審査に加え、Web適性検査も受ける必要があります。
計3回の試験ですが、一次試験、二次試験共に1日に数回の面接やグループワークが行われます。
集中力を切らさないように注意が必要です。また、臨機応変さを重視しているのか、元々提示されていた面接形式と異なることもあるため、面接官の指示をよく聞いて対応しなければいけません。
エアラインの業務は個人で行うことよりも、周りの人と協力をしながら行うことの方が多いので、個人面接よりもグループワークやグループディスカッションをして、協調性や個人個人の対応力を見ているのではないかと思います。
ZIPAIRの現状
当初、2020年5月14日の就航(成田=バンコク)を予定していましたが、新型コロナウイルスの影響で就航延期が決定したり、客室乗務員は貨物便で訓練を行ったりと、イレギュラーな環境の中でのスタートとなったZIPAIRでしたが、現在は順調に就航路線を増やしています。
2022年には運航乗務職(パイロット)と客室乗務職(キャビンアテンダント)の採用も行い、規模拡大中です。
2023年は6月下旬、採用の発表がありました!
エントリー開始から締め切りまでの期間は2週間ほどでしたので、前もって準備を進めておくべきです!
今後も最新情報が入り次第、更新していきたいと思います。