前回に引き続き、シンガポール航空についてご紹介します!
採用後〜訓練開始まで
シンガポール航空の内定が決まると、シンガポールへ移住となります。
訓練開始の時期は、採用試験が同じでも日程は人それぞれ異なります。
大体、訓練開始の1週間前にシンガポールへ行きます。
シンガポールに着くと、会社が用意してくれたホテルに泊まり、今後生活をする住宅を探したり、お給料が振り込まれる口座を開設します。
最終試験でも身体検査がありますが、シンガポールに来てからもう一度行います。
もしも、その時点で何か問題があれば、その場で日本へ帰国(契約解雇)となってしまいます。
その後、課題や手続きなどを済ませて、シンガポールでの生活がスタートします。
訓練について
シンガポール航空の訓練は、サービス訓練に力が入れられていると言っても間違っていないくらい、サービスに関する訓練の内容が多いです。
もちろん、保安に関する訓練も行います。
サービス→保安→サービス→保安
このような流れで訓練が進んで行きます。
現在の新人クルーは、B787とA380の資格を取ります。
訓練は、とっても厳しいというわけではありませんが、英語で行われる為、専門用語などは予め理解しておく方が困らなくて良いです。
また、英語圏以外のクルーも多い為、英語のレッスンが行われます。この英語のレッスンでは敬語の使い方なども教わります。
ここでしっかりと丁寧な英語の使い方をマスターできなければ、その後の訓練で不合格になってしまうこともあるので、英語が苦手な方は必ず勉強をしておきましょう!
訓練自体は、日系のエアラインよりも楽ですが、審査に関してはとっても厳しいです。
1回不合格になってしまうと、訓練を一から再スタートしなければなりません。保安の訓練で落ちても、サービスの訓練で落ちてももう一度初めからです。
2回不合格になってしまうと、強制帰国(契約解雇)です。
くれぐれも、不合格になることのないように審査までにしっかりと準備をしましょう。
訓練中には、メイクのレッスンもあり、ここで自分の似合う髪型やメイクを教わります。
髪の毛をショートにした方が良いと言われた人は、美容室でカットしてもらいます。
アイシャドーなども色が決められており、使ってもいい色も指定されます。
訓練の途中で、スキンチェックや体重のチェックも行われるので気を抜くことができません。
体重測定はBMIをチェックされているので、痩せすぎ太り過ぎは注意されます。
一通りの訓練が終了すると、実機での最終試験が行われ、合格できると晴れてシンガポール航空の客室乗務員になれます。
フライト
日本人クルーは、シンガポール=日本、日本=ロサンゼルスの路線を基本的に担当しています。
その為、1回の仕事で1週間くらい家に帰らないということも普通にあります。
シンガポール
↓
成田
↓
ロサンゼルス
↓
成田(羽田に移動)
↓
シンガポール
このようなスケジュールになることもあり、途中にステイも含まれるので1週間くらいになります。
初めはB787とA380の資格しかない為、日本へのフライトは羽田や成田が多いですが、他の機種の資格を取り終えると千歳や福岡、関空へのフライトもあります。
初めはエコノミークラスのみを担当し、約1年後にビジネスクラスの資格を取ります。
シンガポール航空はケバヤの色で等級が分けられていて
青→緑→赤→紫
の順番です。日本人クルーで紫の人はほとんどいません。
基本的には、シンガポール国籍でしか紫になれませんが、日本人クルーとして紫になると世界中の路線を飛ぶことができるようになります。
クルーの上下関係については、日系よりは厳しくないけれど、怖い先輩もいる!という感じです。
日本人クルーは日本路線担当ということもあり、外国人の中に混ざって飛ぶというより、日本人が多いのでそうなるのは仕方がないです。
フライト後は、日系とは違いデブリもなく、飛行機から降りれば仕事は終わりです。
お給料はいくら?
お給料は、「基本給+フライト手当+家賃補助+クリーニング代+交通費」で、シンガポールドルで支払われます。
月給30万前後くらいです。
ボーナスは年に2回あります。
契約社員ですが、福利厚生も充実しています。年に一回の無料航空券や、割引の航空券、医療保険などがあります。
お給料も高いですが、シンガポールの物価は日本と比べてとても高いので、大きな物以外で、必要な物は日本のステイ中に買うのがおすすめです。
シンガポールでのクルーライフ
シンガポールに移住して、住む家は4人くらいのシェアハウスなので大きいマンションがほとんどです。
住民専用プールやジムなどが付いている、マンションが多いです。
シェアハウスとは言っても、みんなフライトがあるので家に一人の時も多く、とても気を使うという事はないようです。
シンガポール航空はS N Sの規則が厳しいですが、イメージ通りのキラキラしたCAが多いです。
初めは海外生活や客室乗務員に憧れて、楽しくクルーライフを送っていても、家族や友人のいる日本が恋しくなってしまい、CAを辞めて日本へ戻る人も多いそうです。
もちろん、現地で結婚相手を見つけるという選択肢もあります。シンガポール国籍を持てれば、正社員になれます。
契約社員で妊娠をするとすぐに解雇となってしまいます。
シンガポール国籍があれば、正社員になれますが結婚以外でシンガポール国籍になるのは難しいので、将来家庭を持ちたいという理由で日本に帰る方も多いです。
CAになる前も、なってからも悩みは尽きないので、CAになってから悩めば良いと思います!
まずは、内定を目指して頑張ってください!