大手の航空会社にはグループ会社もたくさんあり、様々な部署がある事はご存知だと思います。
航空会社で働きたいと思ったら、まずは自分がどんなポジションで誰を(何を)相手に働きたいのか決めなければいけません。
パイロットなのかキャビンアテンダントなのか、グランドスタッフ、整備士、総合職など様々な部署が想像できますよね。
様々な専門分野がある航空会社で、全てのグループ会社・部署が共通しているのは対象の顧客です。航空会社の顧客を知ることで企業研究がとてもしやすくなります。
もちろん、全ての部署が同じ顧客を持っているわけではありませんが航空会社を知るという意味では必要な情報だと思いますので、知識を身に付ける為と思ってご覧ください!
航空会社の顧客は3つに分類できます。
・ビジネスマン(出張など仕事の都合で利用)
ビジネスで飛行機を利用する場合、会社によっては航空会社と法人契約を結んでいる場合があります。例えば「スカイマーク 法人契約」で検索をしてみて下さい。法人専用オンラインの予約サイトが出てきます。この様に、各航空会社で会社と契約を結び顧客を作っているのです。
社長が気に入っている航空会社が選ばれるという場合もあります。また、地域活性のために独立系航空会社が選ばれる場合もあるでしょう。
ビジネスで利用した場合でも、マイルは個人に入る為、出張で貯まったマイルで旅行に出かけているステータスを持ったお客さまも大変多いです。
基本的に、ステータスを持ったお客さまは利用する航空会社を変える事はまずありません。なぜなら、ラウンジが使えたり色々なサービスを既に使えるのにも関わらず、他社に移るメリットがないですよね。
ビジネス旅行者の中でも、ステータスのある顧客よりも新規会員を囲い込む事で航空会社に大きなメリットが生まれます。
・レジャー、旅行客
旅行で飛行機を利用する場合は、家族で利用する割合が高いです。その時、重要視されることが機内の快適性です。小さな子供を連れた場合、おむつの交換台があるか、ベビーベットが借りられるかという点が重視されています。少し子供が大きくなると、飛行機で退屈しないかという心配から、エンターテイメントシステムの充実性もチェックしたりするようです。
また、文化的な要素も航空会社を選ぶ点で重要です。日本人と欧米人を比べると体格が全く違う為、日本人は座席の広さをあまり気にしないかもしれませんが、欧米人は気にしている人の割合が多いかもしれませんよね。また、日本人は朝食に和食を食べたいと思っている人が多いかもしれませんが、そのように思っていない外国人観光客の方もいるかもしれません。
様々な顧客のニーズに対応できるように航空会社は常に考えているのです。
・航空貨物の輸送依頼者
航空会社には旅客部門と貨物部門があり、貨物運送事業を行っている航空会社が多いです。小さい航空会社の場合、大手と連携している場合もあります。
JALとANAでは、それぞれ大手運送会社と契約しています。
飛行機はお客さまの命だけでなく、大切な荷物も運んでいます。
JAL…佐川急便「JAL手ぶらでおでかけサービス」
ANA…ヤマト運輸「手ぶらサービス」
荷物をどの航空会社に運んでもらうか決めるのは、依頼をする会社の上層部です。その為、権限のある人に信頼をして頂かなくてはなりません。地上でも空の上でも、顧客がいるというのが航空会社の特徴です。
以上、航空会社の顧客について説明しましたが理解していただけましたか?
志望している部署の役割を果たす為には顧客意識を持って仕事をしなければなりません。是非、上記の内容を元に目指す分野の企業研究を進めてみて下さい。
次回は、飛行機を利用する目的についても詳しくお話したいと思います!
寒くなって、インフルエンザも流行っているようです。体調管理をしっかりしてお過ごし下さいね!