客室乗務員の仕事は、ほとんどの仕事が飛行機の中です。
しかし、数日だけ地上でのお仕事をする日もあります。
もちろん、管理職レベルになるとデスクワークも増えます。
そんな貴重な地上でのお仕事、どんなことがあるのかお伝えします。
業界研究の参考にもなると思います。
・PR業務/社会貢献活動など
皆さんは、JALやANAのPR活動や社会貢献活動について知っていますか?思いつく事はありますか?
毎年、この時期になると羽田空港にもクリスマスツリーが用意され、イルミネーションがキラキラと綺麗ですよね。そんなクリスマスシーズンに開催されるJALとANAのクリスマスイベントをご存知ですか?
JALでは「JALベルスター」という若手社員がハンドベルの演奏を行っています。ANAではグループ社員で結成されたオーケストラが演奏を行ったりします。また今年もイベントが開催されると思います。就活に息抜きにも、羽田空港に行ってみると良いと思います!
ANAでは全国各地51ヵ所の赤十字病院と関連施設に、しあわせの花「すずらん」と社員の手書きのメッセージを添えた「しおり」を客室乗務員がお届けしています。
毎年、元日には初日の出フライトがあり、映像や画像がニュースに出たりしますよね。
このような行事に客室乗務員が自ら参加を希望する場合もあれば、会社側から頼まれる事もあります。このようなイベントを通じて初めてJALやANAのことを知る人も、もしかするといるかもしれませんよね。大勢の人に、自社をアピールできるチャンスを会社の顔として頼まれているという事は素晴らしい事だと思います。
・会議
客室乗務員に会議の日なんてあるの?と思われたかもしれませんが、実際に定期的に会議が行われています。内容をお伝えする事はできませんが、会議を行うことで大人数の客室乗務員の方向性を一つにすることができます。
会議というと、堅苦しく真面目な話のような場面を想像すると思いますが、客室乗務員の会議は私服という事もあり本当に華やかだと感じます(笑)いつもの緊張感のあるフライトとは異なり、リラックスした雰囲気で行われています。
・訓練
訓練を受ける側も、指導する側も訓練所にいる間は地上勤務となります。新しい機種の資格を取る時や、新しいサービスが導入される時などは、訓練が行われます。
新入社員の訓練は2〜3ヶ月ほどあり、日系のエアラインでは保安に関する訓練に重点を置いて行います。しかし、外資系の航空会社の訓練は日系とは全く異なります。デルタ航空ではサービスに関する訓練はほとんどありません。実際にフライトを通して学んで行くというスタイルです。反対にシンガポール航空ではサービスに関する訓練がとても長く、細かく決められています。
訓練期間には筆記のテストや実技の審査があり、何度やっても緊張します。
客室乗務員のインストラクター、指導者となった場合、フライトをする日がほとんどなくなってしまう為、インストラクターになることを避ける人もいます。フライトをしたくて客室乗務員になったのに、地上勤務になってしまうのはあまり嬉しいことではないですよね(笑)
・出向
客室乗務員にも出向があります。グループ会社(子会社)に出向し、CAとして働く事もあれば、全く違う部署に行くこともあります。ケータリングの会社に出向して、国内線や国際線のミールを考えたり、機内販売の商品を考える商品企画をする部署に出向することもあります。
お客さまの求めることを一番分かっているCAだからこそ、いい企画や商品が生まれます。
もちろん、CAの意向を実現するには、営業や他部署の方の力が必要になります。
・まとめ
客室乗務員は、空の上で働くことだけが仕事ではないことを分かっていただけたと思います。今日紹介した様々な業務を元に、入社後のキャリアアップについて考えるのも良いと思います。面接で「入社後、どのようなキャリアアップをしたいですか」という質問に対して、ほとんどの方が「チープパーサーになりたい。インストラクターを目指したい」と答えますよね。その回答に間違いはありませんし、良いと思いますが、「サービスで使用するワインを選んだり、お客さまの声を形にできるような活躍をしたい」などと答えるのも良いと私は思っています。
自分らしい回答ができるように、企業研究頑張ってください!
私にお手伝いができることがあれば、いつでも頼ってくださいね。質問お待ちしております。