皆さんは両親や親戚、先生に将来は客室乗務員になりたい!と言った時、全員が応援してくれましたか?
私は、先生と元CAの親戚に反対されました。
今となっては反対した理由も分かります(笑)
当たり前ですが楽しい事ばかりではないですね。
客室乗務員は人気の職業でありながら、離職率も高いです。
以前より、福利厚生や働き方が選べるようになった為、離職率も減っていると思いますがそれでも普通の企業より高いです。
主な離職理由はこちらです。
・体調不良
健康診断では、健康だったけれど長距離のフライトをすると頭痛がするなど、フライトをしてみて見つかる病気もあります。
病気というよりは、環境が身体に合わないという方が正しいかもしれませんね。また、風邪を引いたまま乗務すると中耳炎になりやすく、地上に戻っても耳が詰まったような感覚になる事があり、航空中耳炎になる客室乗務員も多いです。
航空中耳炎に何度もなってしまうと、風邪も引いていない健康な状態でも飛行機に乗ると中耳炎を繰り返してしまい、乗務に支障がでてしまい辞めるという場合もあります。
一度、飛行機で不安な状態になってしまうと恐怖心から精神的にも辛くなってしまうこともあります。早めに休めばすれば良いと思うかもしれませんが、欠員を出してしまって会社に迷惑をかけたくないという思いで無理をして出社する方も多いのが実態です。
・対人関係
噂には、怖い先輩がいる。酷いことをされたらどうしよう。女社会でやっていけるか不安。という思いの中、私は入社しました。実際は、なんとかやっていけています。ストレスも普通に感じる体質です(笑)
一般企業で働いている友人と話をしていても怖い先輩はどこにでもいるし、嫌みを言ってくる人もどの会社にもいるという結果になりました。
一般企業の場合、毎日顔を合わせる為、嫌な人への対応策も考えられると思います。しかし、客室乗務員の場合一緒に仕事をするのは初めて会う人ばかりです。
いつどこで相手の地雷を踏んでしまうか分からないのです。ただ単に、新人が嫌いな先輩もいますし、自分と同じハイレベルのサービスを求めてくる先輩もいます。
先輩だけではなく、同期にも嫌味を言ってくるような人もたまーにいます(笑)
間違っていることを注意する以上に、人格否定をしてくるような人も稀にいて、そんな人にメンタルをやられてしまい休職している社員が多数いるのも事実です。
入社前に知りたくなかったと思うかもしれませんが、航空業界で生きていく為にはメンタルが強く、優しい人でなければいけないと私自身は思う為、これから入る方にはそうあって欲しいと思っています。
そんな、理不尽な先輩や、毎日どんな人と一緒にフライトするのか分からないというストレスで辞める方も多いです。
・結婚と出産
一番の離職理由で多いのは、結婚と出産、ライフイベントの為だと思います。旦那さんの転勤のために辞める方もいますし、子育ての為に辞めるという方も多いです。
会社側は、いろいろな福利厚生を用意してくれていて、妊休・育休・短日勤務などの制度もありますが、フライトをしていると福利厚生を利用しても子育てとの両立が厳しいのも現状です。
自分の両親もしくは旦那様の両親の手を借りて子育てをしている方がほとんどです。誰かの手を借りなければいけない状態というわけです。
子どもの運動会やお祭りなどの行事に参加したり、自分の目で成長を見守りたいという場合、退職という形をとるのだと思います。
また、不妊治療をしている方も多く、自律神経が乱れる仕事の為、なかなか子どもを授かりにくく悩んでいる方も多いです。昼夜逆転の日も多いため、不妊治療の為に辞めるという場合もあります。
●イメージと現実のギャップ
入社前には、華やかな仕事でキツイとは聞くけれど頑張れる、と思っていても実際の現場は想像以上に大変だったとうギャップに耐えられなくなり辞めてしまう方もいます。
海外が好き、英語を使った仕事、というイメージがあっても実際にお客さまは日本人がほとんどで英語を使う機会も少ないです。
海外へ行けると思っていても疲労からステイ時間を楽しむことなく終わる事もあります。
お客さまから酷いことを言われることもあります。想像していたCAとは違い、それに耐えられなくなり辞める方も多くはないですがいます。
・重い責任感
パイロットは操縦桿を握って、命を運ぶ責任のある仕事ですが、コックピットにいる為お客さまとの接点はありません。
客室乗務員は、常に対お客さまで仕事をしています。私たちがしっかりしなければ、コックピットから罵声を浴びせられる事もありますし、お客さまからクレームをいただく事にもなります。
常にフライト中は、細心の注意をいろんなところに向けて仕事をしている為、終わった後の疲労感が半端じゃないです。
お客さまの命を守る仕事だから当たり前のことですが、その疲れから開放されるために辞める場合もあります。
チーフパーサーだからというわけではなく、新人でも大先輩でも同じ業務をしています。責任の重さはみんな同じなのがこの仕事の特徴です。
・まとめ
いろいろな退職理由を挙げましたが、読んでみてどんな感想をお持ちでしょうか。
これからCAを目指す方にCAにはならない方がいいと思って書いているわけではないので、その部分は理解していただきたいです。
ストレス対処法やどんな人にも好かれる笑顔を今から身につける。健康的な生活をするなど、対応策を事前に考えて欲しいです。
面接官は、この人なら大丈夫、辛い状況やお客さまからの理不尽なクレームにもしっかりと対応してくれるという人を採用したいはずです。上記の離職理由を元に自分なりの対応策を考えてみてください!
今日もありがとうございます😊