今回は、飛行機の遅延の理由や原因を説明します!
昔は、飛行機は特別な乗り物でお金持ちの人しか乗れないような乗り物でしたが、今はビジネスマンが出張に利用したり、離島で暮らす人が生活に使ったり、身近な存在になっています。
そんな人々の生活になくてはならない存在となった飛行機はが遅延してしまうと、多くの人に迷惑をかけてしまいます。
過去には、発券機の不具合や、飲酒、セキュリティのミスなど様々な理由による遅延がありましたが、ニュースになるような出来事は稀なケースです。
大抵の遅延原因は、これから説明する4つです!
原因1、機体不具合
飛行機の一部に不具合が発生したことによる遅延です。
お客さまが搭乗する前に分かる故障もあれば、お客さまが全員揃って飛行機が動き出した後に分かる故障もあります。
お客さまが乗る前であれば、代わりの飛行機を用意すればいい話ですが、お客さまが乗った後に故障するという場合もあります。
エンジントラブルや油圧系統のトラブルはすぐに直すことができないので、お客さまには一度降りてもらい、もう一度別の飛行機に乗ってもらうことになります。
とっても時間がかかります。
さらに、LCCなどでは代わりの飛行機がすぐに用意できないということもあるので、遅延ではなく欠航になってしまうということもあります。
私も、滑走路に向かう途中で飛行機の一部が故障するというトラブルに出会ったことがあります。
一度お客さまに降りていただき、もう一度お客さまを迎える時にはどんな顔をすればいいのかと申し訳ない気持ちになりました。
特に伊丹や福岡は、次の便との時間が近いのであまりに遅れてしまうと次の便に振り返るということもあります。
原因2、天候不良
大雨、台風などの悪天候の日に飛ぶ場合によく遅延します。
カウンターで「本日は悪天候の為、目的地へ着陸出来ず出発地の空港へ戻る事があります」という内容のアナウンスを聞いた事がある方も少なくないと思います。
これはアナウンス通りで、目的地に到着できないかもしれないため、そのことを理解した上でお客さまには搭乗していただくということです。
天候によっては、目的地付近に行ってみなければ着陸できるかわからないという場合もあるので、目的地を目の前にして引き返すということもあります。
また、少し空の上で待ってから着陸を試みることもあります。
もし、飛行機が着陸できなかった場合、飛行機が空港に来ないということなので、出発地だけではなく、到着地でも大幅な遅延が発生します。
特に地方空港は代わりの飛行機がないので、遅延が発生してしまうと、丸一日遅れが続くということもあります。
原因3、搭乗待ちによる遅れ
乗り継ぎのお客さまを待つことで遅れることもあれば、保安検査所を通過しているけれどゲートにお客さまが来ないことで、捜索、遅延することがあります。
乗り継ぎによる遅延は、国際線に多いです。国際線の場合は、フライト時間も長いので到着する頃にはほとんど遅れていないということもあります。
日本では、乗り継ぎのお客さまが遅れていても待っていることが多いですが、外資の場合はそんなことお構いなしにすぐに出発することもあります。
乗り継ぎがある時には、時間に余裕を持って予約すると安心です。また、心配な時は客室乗務員や地上係員に相談するといいです。
保安検査場を通過しているけれど、ゲートにお客さまが現れないという場合には、グランドスタッフが捜索、アナウンスを行います。
数名のお客さまがお見えにならないことで、遅延して多くのお客さまに迷惑をかけてはいけないので、捜索して見つからなければ飛行機は出発します。
搭乗ゲートの変更も多いので、アナウンスや掲示板を見ながら余裕を持って行動することをおすすめします。
予約をしていて、座席をしてしているからといって安心はできません。
原因4、手荷物に関するトラブル
一つは、受託手荷物や、機内持ち込み手荷物に怪しいものが入っていることで、再検査が必要になって遅延するケース。
もう一つは、機内持ち込み手荷物が機内に収まらず、遅延してしまうということがあります。
機内へ手荷物を持ち込まれる方も多いと思いますが、スーツケースと大きなバックを平気で持って来られる方がいます。
機内持ち込み手荷物は、収納できるサイズのものと身の回りのバックが想定されています。
特に、伊丹、福岡、新千歳、那覇路線では大量の手荷物が機内に持ち込まれます。
とても機内の物入れに収まる量ではないということもあります。
もちろん、ターンテーブル前で受託手荷物が出てくるのを待ちたくないという気持ちは分かりますが、荷物が収納できなければ飛行機は出発できません。
理由は簡単です。
安全ではないからです!
収納できない手荷物は危険なので貨物室へ移動されます。このような作業で遅延してしまうこともあります。
また、一つ目で紹介した荷物の再検査には、危険物とされている物質が含まれるものが見つかり、搭乗されたお客さまを見つけて、確認をしてもらう作業が必要となります。
スムーズに行うことができれば、大きな遅延になることはありませんが、満席の機内は慌ただしいので多少の遅延が発生してしまいます。
最後に
飛行機の主な遅延理由をいくつか紹介しました。
電車と同じで、多くの方が利用する飛行機は多少の遅延は仕方がないことかもしれませんが、常に航空会社職員はオンタイムを心がけて行動しています。
そのおかげもあり、日本の航空会社の定時率は高いです。
遅延するとイライラしてしまうかもしれませんが、飛行機の遅延は、安全とお客さまを守っていると考えていただければいいなと思っています。
最後まで読んで下さり、ありがとうございます!