将来は、「航空会社に就職したい」と考えている方に向けて、航空会社について簡単に説明します。
主な分野は、大きく3つに分ける事ができます。
①総合職 ②技術職 ③専門職 この3つです!
①総合職(管理・営業など)
総合職とは、いわゆるサラリーマンのこと。
航空会社の総合職は多岐に渡ります。
・営業部門
・経理・会計・財務部門
・運行管理部門
・グランドスタッフ部門
・貨物部門
・グランドハンドリング部門
これらの部門の中で、さらに細かく部署が分けられます。
航空会社の事務職(総合職)は、文系・理系は問われませんが、4年制大学または大学院を卒業していなければなりません。
また、日系の航空会社(JALやANAなど)では、総合職の採用は事務職と整備職の2つに分けられます。整備に関しては、次で説明します。
②技術職(整備士)
名前の通り、航空整備士です。
航空会社の定期メンテナンスを実施したり、日々発生する不具合の修理を行ったりします。
航空会社の整備士になるには、航空会社もしくは、航空整備会社に就職する必要があります。
航空会社に勤務する整備士は、将来的に整備業務の運営全体に関わる業務を担います。
航空会社に新卒で就職する場合は、4年制大学または大学院の理系学部を卒業、もしくは高等専門学校専攻科(理系)を卒業していなければなりません。
その他、専門学校で整備士の資格を取得し、航空整備会社に勤務するという方法があります。
③専門職(パイロット・CA・グランドスタッフ)
・パイロット
航空会社でパイロットとして働くには、自社養成(会社がパイロット候補生を育成する制度)で入社する他、国家資格である「事業用操縦士」、「定期運送用操縦士」の資格を取得した上で、就職する必要があります。
日系航空会社の自社養成は理系・文系は問われません。また、高等専門学校専攻科を卒業していれば応募が可能です。
・キャビンアテンダント
キャビンアテンダントは、航空会社の客室乗務職に就職することでキャビンアテンダントとして働けます。
その他、経験があればプライベートジェットのキャビンアテンダントとして働くなどの方法もあります。
文系・理系は問われず、専門学校・高等専門学校・短期大学・4年制大学の卒業が求められます。
・グランドスタッフ
グランドスタッフには、「旅客部門」と「オペレーション部門」があります。
「旅客部門」では、チェックインカウンターや搭乗ゲート、VIP旅客の対応などお客様対応に関わる業務を行います。
「オペレーション部門」では、お客様とは直接かかわらない、運行支援(パイロットと運行に関わる打ち合わせを行う)やロードコントロール(航空機の重心を決める)、ハンドリング業務などを行います。
グランドスタッフになるには、航空会社や航空会社のグループ会社に就職する必要があります。
その他、グランドスタッフの委託業務を行なっている会社に就職する必要があります。
地方空港では、JALやANAのカウンターで働くスタッフは、JALやANAが業務を委託しているということが多いです。そのため、地元の空港で働きたい場合は、どこの会社が業務を行なっているのか調べてみるといいです!
・グランドハンドリング
グランドハンドリング業務には、航空誘導や貨物などの搭載・搬送、PBB(パッセンジャーボーディングブリッジ)の取り付けなどがあります。
グランドスタッフと同じくグループ会社に就職、グランドハンドリング会社に就職することでグランドハンドリングスタッフとして働けます。